印鑑の効力

会社設立の際には実印と銀行印、さらに社印とゴム印の4つの印鑑を準備するのが良いと言われていますが、印鑑にはどれくらいの効力があるのでしょうか?
日本は印鑑社会と呼ばれるくらいあらゆる場面で印鑑を使いますし、重要度の高い印鑑は非常に高い効力を持っているのではないか?と想像する人もいるかもしれません。

しかし印鑑の効力だけを見ればどの印鑑を使っても効力は同じで、たとえば契約書に捺印する場合、実印を使っても銀行印を使ってもその内容が変化するわけではありませんし効力が変化するわけでもありません。
つまりどの印鑑を押しても契約を成立させることはできるわけです。

ただ、それでは悪用されてしまったときにどうしようもありませんので、ここでポイントになってくるのが立証性です。
会社設立に必要な印鑑の中でも法務局への届出が必要となる実印は立証できる可能性が高いため、そういった意味では重要度が高いと言えます。
ですから重要度の高い契約をするときには実印が使われるのです。
契約書に捺印する印鑑自体はどの印鑑を使っても構いませんが、契約トラブルにならないようにするためには何かあったときに立証性の高い実印を押すのがベターだと言えるでしょう。
また、契約をするときには基本的にサインも一緒にすると思いますが、サインは筆跡によって立証が可能になりますので、より確実な証拠になります。
このようにサイン+実印がもっとも信頼できる組み合わせになります。

ただ会社運営自体に必要になるのは実は実印のみで、これだけで会社運営ができるのはご存じでしょうか?
これは登記時に必要になるのが実印だけだからで、残りの銀行印や社印、ゴム印は特に届出する義務はありませんので、あくまでも任意なのです。
とは言えすべての印鑑を実印で統一してしまうと業務に支障が出てしまう可能性が極めて高いですし、なくしてしまったときに大変ですので、実用性を考えればきちんと印鑑を用意するのが一般的です。