会社設立に必要な印鑑

新会社法ができてから最低資本金額が一部の業種を除いて廃止となり、有限会社がなくなって合同会社が新たに誕生するなど、日本経済は今大きく変わる時期に突入していると言われています。
また、インターネットの大幅な普及も影響して小さな企業でも世界のマーケットに参加できるなど、可能性は大きく広がっていて、若い世代でも積極的に会社設立する人が多くなっています。

しかし必ずしもすべての人が成功するわけではなく、大きな成長をするところもあれば当然失敗してしまうところも少なくありません。
成功するか失敗するかの違いは業種によって違いますし、ビジネスにおいてこうすれば必ず成功するというセオリーはないので、そこは自分の目で見て身をもって体験することが一番でしょう。
それでもまず基本となることは必ず覚えておかなければならず、その代表的なもののひとつに印鑑があります。

会社設立と印鑑ってどういう関係があるの?と思う人もいるかもしれませんが、日本は印鑑社会と言われるくらいあらゆる場面で印鑑を使います。
配達物を受け取る時や、携帯電話の契約、賃貸契約など日常生活の中で印鑑を使わないということは不可能でしょう。
これは日常生活だけの話ではなく、ビジネスにおいても言えることで、会社設立〜会社運営に至るまで印鑑を使い分けることは基本中の基本です。
そこでここでは法人用に使われる印鑑について説明していきたいと思いますので、しっかり覚えてください。

まず会社設立〜会社運営に必要な印鑑は全部で4つあって、実印(代表者印、会社実印、法人実印、丸印)、銀行印(銀行届出印、金融機関届出印)、角印(社印)、ゴム印とあります。
この中でもっとも重要度の高い印鑑は実印で、これは会社設立〜会社運営まで常に重要な場面で使われる印鑑です。

最初に実印が必要になる場面は法務局での会社設立登記で、これは登記申請書などいろいろな書類と一緒に申請します。
登記申請が通れば晴れて法人として認められますから、登記はひとつの大きなポイントとなる場面です。
その前の段階でも定款の認証時に実印が必要になりますが、これは法人用のものではなく発起人個人の実印なので、ここで言う会社実印とは違いますから、こちらも覚えておくといいでしょう。
登記手続き以外にも銀行から融資を受けるときや、賃貸契約をするときなど大きな契約をするときには実印が必要になりますので、保管は厳重に行うのが基本です。

次に銀行印ですが、こちらも会社設立〜会社運営まで使われる重要な印鑑で、その名の通り会社の銀行口座用に必要になる印鑑です。
銀行印は通帳を使ってお金を引き出すこともできますし、小切手や手形を発行するときにも必要になりますから、それだけで大きな金額を動かせるだけの効力があります。
したがって万が一紛失してしまった場合は速やかに対応しなければなりません。
銀行印も実印同様に会社にとって重要度の高い印鑑ですから、保管は厳重に行うのが基本となります。

そして会社スタートから使われるようになる印鑑が角印とゴム印で、まず角印のほうから説明すると、こちらはビジネスシーンでもっともよく使われる印鑑と言っていいでしょう。
発行された見積書や請求書、領収書などに押されるのは角印ですし、実印を押すほどでもない契約のときには必ずこの角印が使われます。
角印は毎日使いますので、あまり厳重に管理していては面倒ですからいつでも手の届くところに保管されていることがほとんどです。
それだけで大きなお金が動かせるなどの効力もないので、全社員がすぐに使えるように場所を把握しています。

また、ゴム印も同じような種類の印鑑で、こちらは会社名や会社の住所、電話番号やメールアドレスなど会社の情報を記載した印鑑です。
よく商品を買ったときに付いてくる保証書などにそういった印鑑が押されていることがありますが、会社名などの記載を簡略化できるところが大きなメリットになります。

このように会社設立〜会社運営まで各印鑑がいろいろな使われ方をしますから、特徴をよく把握しておかなければなりませんし、これは会社設立するうえでの基本とも言えるので必ず覚えておきましょう。
印鑑の使い方を知らなければ会社経営もできませんし、間違った使い方をしてしまった結果大きなミスにつながることも考えられます。

そして印鑑を準備するときですが、最近では会社用の印鑑のセットが販売されており、個別に購入するよりもかなりお得な金額になっています。
インターネット通販でも購入できますし、商品も本格的ですぐに使えるものばかりですから、あまり印鑑にコストをかけられないという人はそういったものがおすすめです。
もちろん重要な印鑑なのでしっかりしたものを作りたいという人は専門のお店で購入して構いませんし、長く使っていくものですからきちんと作られたもののほうが愛着も湧きますし良いと思います。